がんになってから知ったことの1つが「いい加減な医療情報」が世の中にあふれまくっているということです。医者だろうが、大学の名誉教授だろうが、人気youtuberだろうが、フォロワーが数万人を超えるようなアカウントであろうが、嘘八百を並べて、あの治療法がいいとか、いまのがん治療は効果がないとか、世界では使われていないとか…ああ、やだやだ。
藁にもすがる思いの人に、優しい顔して平気で藁を差し出してくるような人間がいるもんです。
で、どうやらそういったことは医療情報に限らないようで…現実はもっとひどく、藁を差し出すどころか、濁流に突き落とそうとする者までいるようです。
「騙される人が悪い!」まったくの正論です。
ですが、本当に騙された人に真正面からそんなこと言えますか?
僕は言えません。そもそも騙すヤツの方が悪いに決まってる。
なので、騙されないようにしなきゃいけないわけです。騙す人は相当なやり手。自分の欲望をかなえるためにあの手この手でだまくらかしてくるわけですから。もしかしたら投資詐欺事件を起こした人物も、最初は本当にうまくいくと思っていたのかもしれません。ですが、よく考えてみてください。
「出資すれば月利4%の配当が出る」
そんなわけないんですよ!
もしかしたら、1ヶ月や2か月間ならたまたま運よくいくかもしれません。ですが、毎月毎月4%の利益が確実なんてあるわけない。
うまい話しなんてその辺に転がってるはずもなく。「貴方にだけ教えます」なんて甘い言葉で騙されちゃいけません。もし誰も知らない楽して稼げる手段があったとして、人に教えますか?僕なら教えません。自分の取り分が減るかもしれないものを誰が共有するというのでしょう?
医療情報もそう。たかだか食事療法でがんを克服できるというなら、「がん」なんて病気は存在していない。これだけやってればいいなんて都合のいい治療方法なんてないんです。
お金かせぐのも、がん治療するのも、簡単にできることなんて何1つない。
むしろ、難易度でいったら理不尽なことの方が多いぐらい。理不尽なことが多いってことは、昔のファミコンのゲームしてみたら、一発でわかるのにな~なんてことを思う日曜日でした。