ラーメンはポジティブです!
(ラーメン大戦争:ピストル)
個人的にはポジティブになれる食べ物だと思ってますが、今回はそういう話ではありません。
ポジティブハラスメント(ポジハラ)とは
少し前にTwitterのタイムラインに流れてきた「ポジティブハラスメント(ポジハラ)」なる言葉が気になったので、考えてみたという回です。「ポジティブ=前向きになること」という意味合いにとらえているのですが、前向きになることがなぜハラスメントになるのか?疑問に思いました。
「セクハラ」や「パワハラ」という言葉は周知のものですが、『ポジハラ』って…。何でもかんでも≪ハラスメント≫を付けりゃいいってもんでもないでしょと思ったのが最初ですが、そうは言っても、ポジハラを感じている人がいるわけですから考えてみましょう。
まず「ポジティブハラスメント」の定義について調べてみました。グーグルでちょこっと検索しただけなので、これぞ!というソースは見つかりませんでしたが、どうも「前向きになることを強要すること」のようです。何事もよほどのことでない限り強要はよくないですよね。
何がポジハラになるのだろう?
それを踏まえた上で考えてみました…ですが、誰かから何かを言われて嫌な気持ちになったことはありますが、それを≪ハラスメント≫と特別に感じたことはないので実体験からはなんとも言えません。
ただ、想像すると…
- ポジティブの代表格、松岡修造さん。彼がテレビで熱いメッセージを発信していたとします。「頑張ろう!」と思う人もいれば「そんなこと言ったって…無理だよ」と思う人もいる。
- 職場で落ち込んでいるときに、もっと前向きに仕事に取り組もうよ!頑張ろうよ!と言われうっとしいわ!と感じた。
- 癌闘病中に「もっとこう考えた方がいいよ」「もっとこうすべきだよ」と言われ、そんな気分じゃねーんだよ。ふざけんなよと思った。
こういったあたりでしょうか…。受け取り側がどう感じるかというところが大きいのかもしれませんが、なんとも難しい。すべてが「ポジハラ」で『悪』だということになればそもそも人と人のコミュニケーションが成立しない気もします。
コミュニケーションという点で「セクハラ」「パワハラ」は断固NGだと思います。ですが、ポジハラはどうなんでしょう。
少なくとも①については「テレビを消す。ブラウザバックする」で見なくて済むので①をポジハラとするのはちょっと違うような気もします。
②についてはどうでしょうか。もし可能なら「すいません、今はそっとしといてください」の気持ちを伝えることができたらいいな~とは思います。何をやってもグイグイ押し付けてくるようなら、それはもう立派なポジハラなのかもしれません。自分はけっこうおせっかいな人間なので注意したいところです。
ポジハラはネット空間で多発?
あと、最初に目撃したのがTwitterなので、そこでポジハラだといっているツイートを追いかけてみると、誰かのツイートを見てそれに返信して「オメーの発言はポジハラなんだよ。黙れよ!」と言っているのを多く見かけます。そっと「ミュートorブロック」したらどうでしょうか?そしたら同じような発言をしている人を見る機会が減っていくので精神衛生上とてもいいはずです。噛みつくことでストレス発散しているのなら別ですが、それは喧嘩をふっかけているという点で問題だと思います。それはポジハラ以前に迷惑行為じゃないでしょうか。
じゃあネガティブハラスメントはあるの?
ここまでは「ポジハラ」について考えてきましたが、ポジハラがあるなら逆に「ネガティブハラスメント(ネガハラ)」もあるのか?と思って検索してみたら多数ヒットしました。そりゃそうですよね。
ただこれもポジハラと同様のことが言える気がします。現実だったらそっとしといて、ネットで見かけたらブラウザバック、Twitterで見かけたらミュートorブロック。
この世はハラスメント社会…なのか?
この話を自分なりにまとめると…何でもかんでも≪ハラスメント≫でくくることに危機感がある。もはや暴論だが…このままだと「生きてること」が「ハラスメント」になるのでは?です。
- 口癖が嫌い
- 体臭がキツイ
- 見た目が不快
- しゃべりかけてきてうっとしい
- 考え方が合わない
切りがない…。
こりゃもう「ライフハラスメント」ですね。どうすりゃいいの?
魚を見習ってみる?
愛の反対は無関心と言われていますが、ハラスメントを徹底的に【0】とする『ハラスメント0社会』を実現しようとするなら人と人の関わりをなくす他ないかもしれません。でも、人と人の関わりを0にすると、もはやそれは『社会』とは言えないような気もします。
そこで考えたのが【川魚が種類によって上流と下流ですみ分けるように人間もすみ分ける】という考え方です。そうすればハラスメントだけでなく、争いも減るのかな~なんて思いますが…現実的に考えたら難しいでしょうね。ただ、露骨に表現が攻撃的になるネット上では「すみ分け」する必要はあるように感じます。
ただ、それもうまくいかないだろうなと思います。仮に最初はうまく「すみ分け」が出来ていても、たぶん、徐々に意見の相違が生まれて元の木阿弥になる気がします。人間そんなもんでしょ。
ハラスメントに対してどうすべきか
≪ハラスメント≫を≪相手に不快感を与えること≫ととらえると、そんなもん0にすることなんて不可能。生きてりゃ誰かを不快にしないことなんて絶対に無理。もしかするとこのブログも≪ハラスメント≫になっている可能性すらあります。そうなったら何も言えない世の中じゃないですか
(;`O´)oポイズン。
そんなもんどーすりゃいいんだよって感じです。
「セクハラ」「パワハラ」は社会全体で無くしていこうとしています。それは素晴らしいことだと思うし、無くすべきだと思います。ですが、人と人が関係を持つ中で生まれる相違に端を発する≪ハラスメント≫は0にできないので、試行錯誤しながらうまいこと付き合っていくしかないんです。
最近は何でも病気に例えて考えてしまいがちですが、病気と一緒ですよ。僕は胸腺がんですけど、抗がん剤使ったりしながら一生付き合っていくしかない。結石ができにくいように水分を多めにとったりシュウ酸の多い食事にならないように気をつける。
自分でできることをやりながら、うまいことやっていきましょう。うまいことできないときは、専門家に力を借りましょう。
そんな感じでどうでしょう。