平らかなる共病記_アラフォー満喫中

胸腺がんと向き合う30代後半の日々

「がん」になってからの夢を1つかなえることができました。

自分にがんが見つかってすぐのころは『命の残り時間』を気にしていました。慣れない入院生活、ベットで横になりながら、ネガティブなことをけっこう考えていたと思います。でも、ずっとそうだったわけではありません。

治療が始まっていくなかで、お医者さんや看護師さんの話をじっくりと聞いて、家族や友人、仕事、私生活、さまざまな形で自分に関わってくださる方とも色んな話をしました。そうすることで、徐々に前向きになれていったのだと思います。

病気が判明してから気付かされたことは本当にたくさんあります。その中の1つが「がんになっても終わりじゃない」ということです。何をきれいごとを!と思われる方もいるかもしれません。実際、きれいごとなのかもしれません。しかし僕にとっては今後を生きる上での根幹ともいえる考え方です。

そして、その考えがあったから、がんになってからの夢を見つけることができました。

その夢の1つが「自分のがん」のことを仕事に活かすことです。

数奇な巡り合わせがあるものでして、がんになる前からメディア関係の仕事についていました。だから、せっかくだったら自分のがんのことを取材対象にしてみたいと思ったのです。

  • 34歳でがん…AYA世代のがん
  • 胸腺がん…希少がんと呼ばれる非常に稀ながんの1つであること
  • がん遺伝子パネルを受診…ゲノム医療への取り組み

色々なテーマが浮かんでいました。それが形になったのがyoutubeで公開されています。

 

youtu.be

 

僕はメディアに関わる仕事を「誰かの何かの”きっかけ”になれるかもしれない仕事」だと思って取り組んでいます。見てもらった時に、「あっそうなんだ」と思ってもらえて、すぐ忘れてもらってもいい。でもふとしたひょうしに思い出してもらって、何か行動につながったら、メディアに関わる仕事冥利につきるんじゃないでしょうか。

 

今後、自分の病気や体調がどうなっていくのかはわかりません。病気と向き合いつつも、元気な限りは仕事を続けていけたらとは思っています。前向きな考え方でいるつもりですけど、それも体調によっては変わってきてしまうのかもしれません。でも、今、どんな気持ちでいるのかはこうやってブログに残しています。自分の考えがおかしいな?ネガティブになってきてるなと思ったらブログも読み返してみようと思います。

 

まだまだ「がんになってからの夢」はいくつもありますので、1つでも多くかなえるために日々楽しく過ごしていきたいですね。

2022年も残り2か月。