平らかなる共病記_アラフォー満喫中

胸腺がんと向き合う30代後半の日々

延期してた抗がん剤2クール目

10月22日(木)

<( ^_^)/抗がん剤うけるぞ!>

先週延期してしまった抗がん剤の投与。今日は体調万全でのぞみます。

1クール目に『アブラキサン』『カルボプラチン』を投与したときは、当日はある程度は大丈夫でしたが、2日目はしゃっくりが終日止まらず、3日目からは倦怠感や食欲低下などがありましたので、今回はどうなるのか自分の体調をチェックしていきたいと思います。

 

<|ω·`)やっぱり気にしてるじゃん>

脱毛のため髪の毛をバサッと切っており、世間一般ではハゲ頭といわれる状態であることは否定できません。「髪を乾かす」必要がないので便利です。

ここ最近寒くなってきたということでダイレクトに寒さが伝わります。ですので帽子が手放せません。・・・というのは建前で、まだまだ自分の頭に自信がないので買い物に行くときなどは帽子が手放せません。ただ、ちょっと近所を散歩するぐらいならありのままで行ってます。

 

そんなありのままでのときでした・・・。

 

昨日の朝、僕がまっすぐ歩いて十字路に差し掛かったところ、右手から女性が歩いてきました。その女性がなんと!手でひさしを作って歩いているではありませんか!?「なんだ!この頭がまぶしいとでも言うのか(ꐦ°᷄д°᷅)」なんてほんのちょっぴり…。

自分の体の向きを女性と同じにしてみると・・・まぁまぁ陽射しも強く、手でひさしを作るのもしょうがないよね(ノω·`o)何を自意識過剰になってるんだと反省。

反省しつつも少し考えてみたのですが、そもそも『ハゲ頭はまぶしい』という「事実」はあるのでしょうか?恐らく強い光がハゲ頭に反射してまぶしくなると理屈ではそう考えられますが、光を反射するほどの反射率を持つハゲ頭はどんな頭なのか・・・。結局はマンガ的な誇張表現が冗談とはいえ僕たちの中にあって、ハゲ頭のマイナスイメージに貢献してしまっているのかなとつまらないこと考えてました。探偵ナイトスクープ的なネタになりませんかね?

 

<最高のがん治療>

第1章~「最高のがん治療」はどのように決められるのか~

この章では”最高の治療方法”である治療(新薬・抗がん剤)がどういうプロセスを経て保険適用にいたるのかを解説しています。また、そこを抑えることでネット上などの宣伝文句にだまされないでほしいという内容です。

最近ではコロナウイルスの治療薬やワクチンなどで「薬の承認」までのプロセスが注目されました。僕たちは「効く薬だったらグダグダ言ってないで承認して薬を使えるようにしたらいいのに」と考えてしまいがちです。「動物実験で成功したから効く薬だ」「数十人に投与してみたら効いたから効く薬だ」というのではダメなようです。

がんの新薬が承認されるためには次の4つの関門があるそうです。

  1. 『基礎研究』マウスや細胞実験
  2. 臨床試験フェーズ1』安全性のチェック
  3. 臨床試験フェーズ2』少人数で効果を確認
  4. 臨床試験フェーズ3』現時点で最も効果がある治療薬と比較

本当に効果があると確認されて世界中で使われるようになる薬は1万個の新薬候補のうちたった1つ。わずか0.01%しかないそうです。また抗がん剤を1つ開発するのに700~800億円もの開発費がかかると言われているそうで、今使われているのは、とんでもない狭き門を突破してきたスーパーエリートだと本書では例えられています。

ということで、僕としては今使っている薬を信じてみようという気にさせてくれます。薬の開発者の方々、被験者の方々に感謝して今日の抗がん剤を受けに行きます。

 

ところで、この本だけを読めばがん治療のすべてが分かるとは思っていません。別に専門家ではないですから”すべて分かる”必要はないですが、なにやら「近藤理論」なるものがあったり、抗がん剤は使うなと指摘する専門医がいたり…。がん治療について様々な見解があるようです。今のところ近くの図書館で借りた『著・近藤誠~これでもがん治療を続けますか~』『著・梅澤充~間違いだらけの抗がん剤治療~』なども読んでみています。

最終的には今の治療に自分が納得できるかなのだと思います。現状は正直よくわかりません。がんと告知されてもしんどかったのは「結石・手術・抗がん剤」の影響。まだまだ判断できなかねない状況です。