平らかなる共病記_アラフォー満喫中

胸腺がんと向き合う30代後半の日々

はじめに【重曹クエン酸水はがんに効かないとブログを書いたら根拠を示せと絡まれた話①】

~はじめに~

一部ネットで万能薬のごとき扱いを受けている「重曹クエン酸水」。水に重曹(炭酸ナトリウム)とクエン酸を加えれば誰でも簡単に手作りすることができる炭酸水だ。これが腫瘍(がん)に効くと一部のインフルエンサーやその賛同者たちによって発信・拡散されている。

私自身は2020年8月に胸腺がんが見つかってから、抗がん剤による治療を続けているが、主治医や看護師から「がんを治すために重曹クエン酸水を飲んだ方がいいよ」とは一言も聞いたことがない。そのため、エビデンス(科学的根拠)が確かな標準治療から遠ざける悪質なデマだと判断している。

 

自分の思いをつづるため

【がんは消えないし、効かない!!!!!!!!】重曹クエン酸水に決着を付けよう!

hira441taira.hatenablog.com

というタイトルを付けてブログを公開した。このブログを書くことで自分の中で「重曹クエン酸水」に決着をつけたつもりでいた。だが…

 

X(旧Twitter)でブログを共有すると、とあるアカウントから『デタラメだ』と“指摘”を受けた。重曹クエン酸水が❝がんに効かない❞と断言するからには『効かないという根拠』を示せというのだ。根拠が示されない限りは「がんに効かない」と断言することは❝デタラメを拡散している行為だ❞という指摘である。

 

自分の考えを何度も示したが、お相手はわずかな理解を示すこともなかった。こちらを一切考慮しない指摘に冷静でいることができず、売り言葉に買い言葉、ド正面から嫌味な言い回しを使ったりもした。その点は反省している。

 

しかし、そもそも医薬品ではない単なる手作り炭酸水にエビデンスを求めること自体がナンセンスではないだろうか?製薬会社や病院が儲からないからという陰謀論は抜きにして、効果が示されているのであれば既に治療に取り入れられているはずだ。

現状では効果が示されていないものについて『効果がないことを証明しろ』というのは、俗にいう「悪魔の証明」以外のなにものでもない。ましてや、ただでさえ一患者に過ぎない私に一体何を提示しろというのだろうか?

 

そんな思いを抱えながらお相手とやりとりをした。そのやりとりの回数は自分史上最多となったが、微塵も建設的な会話にならなかった。これ以上は自分が狂ってしまいそうな感覚さえあったので、納得は得られなかったが会話を切り上げた。

 

残ったのは人生最大の徒労感だけだった。

 

すでに終わったことではあるが、このままではふとした瞬間に思い出し、イライラが募ってしまう。いつかそのイライラが全く関係のないところで爆発してしまっては家族や友人に大きな迷惑をかけてしまう恐れもある。この件を糧に、教訓を見つけ、自分の考えを深めたい。『転んでもただでは起きない』この精神で1つ1つ整理していく。

 

【目次】(後日公開予定)

  • 第一章_表現の自由はどこ行った?あえて言おう!根拠はないが理由はある
  • 第二章_ぶっちゃけどっちもどっちだけど…どっちの粘着ショー?
  • 第三章_「話せばわかる」は…絶対的な価値観ではない
  • 第四章_飛び火したエンハーツ
  • 第五章_反医学、反ワクチン、反科学に堕ちる理由の1つが見えた気がした

私にとっての黒歴史(問題となった一連のポスト)第三者からは2人がなぜムキになっているのか首をかしげたくなるレベルのやり取りです。相互理解が全くできない人間同士の不毛な会話を見てみたい方は自己責任でお願いします。

 

すべての始まり↓

 

 

第四章の元凶↓

 

 

(自分)史上最大の無意味なやり取り↓