平らかなる共病記_アラフォー満喫中

胸腺がんと向き合う30代後半の日々

和田秀樹氏の本が売れる理由は・・・『傲慢な心を満たしてくれるから』

自分自身ががん患者で、高齢な親がいることもあって病気や老いに関しては色々悩みもあります。そんなワケで色々調べるのですが、名前が出てくる一人が和田秀樹氏です。高齢者専門の精神科医として6000人以上の患者をみてきたそうですが…

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ベストセラーの「80歳の壁」を読み、それ以降に出版された本も読みました。

が、自分の悩みを解決するためのヒントにもならない内容でした。これらの本がどうしてこんなに売れているのか?その答えが出ずにいたのですが、部屋の掃除をしていて、この本も邪魔なだけやし捨ててやろうと思ったときに思いつきました。

これ、高齢の親を持っている人をバカにしているんじゃないか?と。すると、本の内容は誰に「ウケる」内容で書かれたのかが見えてきました。

それは…

自分だけはボケ老人になんかならへんわ

と思っている人に向けて書かれているんだろうな。と思ったわけです。

著書の中にはこうすれば歳をとっても「しあわせを感じていられる」という内容が書かれてあったりします。しかし、歳をとれば身体能力も落ちるし、認知能力も落ちる。自分がこれまでできていたことが、どんどんと出来なくなってくるんです。こういう当然のことに目をつぶって好きなことをしていればいい。みたいな主張です。高齢者専門の精神科医としていったい何を見てきたのでしょうか?

自分はボケることもないし、高齢者になっても元気で過ごしていると思っている人ほど、本の内容がウケるでしょう。

あと、僕は和田氏の主張を裏付けるような客観的なデータは本の中から見つけることはできませんでした。データを意図的に解釈したようなものを見受けられましたが…。あと、主張に関しても首をかしげるものも多いです。「どうせ死ぬんだから」の本の帯には「体にいいものよりラーメン週5」とかいうわけのわからん提言が出ています。

 

そしてもう1つ。和田氏は病院や病院の勤務医に恨みでもあるのでしょうか?本の中には病院や医師を悪く書いてある部分が多々あります。和田氏の職業はいったい何だったでしょうか?

「他の医者の言うことなんか聞かなくていい、おれの言うことを聞け!」

そんなことは書いていませんが、本を読んでいるとそんな風に読み取れてしまいます。ちなみに和田氏に診察してもらおうとすると、東京にある病院で自費診療で受けられるみたいなのですが…

カウンセリング25分➡1万6500円 50分➡3万3000円

1000円のラーメンだったら25分で16回分、50分で33回分食べれる金額ですけどね。

病院が嫌い&医者が嫌い。賢い賢いお医者様をバカにしたい人

そんな人にピッタリなのが和田秀樹氏の本です。和田氏は天才です。何を書けば売れるかを知っているからです。内容的には似たような話を様々な媒体で発言し、本も似たり寄ったり。でもウケるんです。売れるんです。スゴイ!

BookOFFに持っていっても10円になるかどうかだと思うので、本は捨てます。サヨウナラ。2冊で2500円ぐらい。天下一品なら「唐揚げ定食」が2回も食べれた金額です。

 

「自分だけは別だ」と誰もが持っている自分を特別視するかのような傲慢な心に麻薬のようにしみわたる言葉の数々。そういう意味では勉強させてもらったかなと思いました。

二度と和田氏の書籍を買うことはないでしょう。しかし、ネットで記事が目に入ってくることはあると思うので、それを見たらハイハイまたかよって思うようにします。