平らかなる共病記_アラフォー満喫中

胸腺がんと向き合う30代後半の日々

対談本を知る

本屋に立ち寄りましてタイトルと本帯の「歴史はどのような時に動くのか」との煽り文に惹かれて思わず手にとってしまったのが『歴史のミカタ』。お二人とも歴史学者という紹介でいいのかは自信がありませんが、井上章一さんと磯田道史さんの対談本です。

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対談本を読むのなんていつぶりだろうか…と思いつつブログを書いている時点ではまだ一章の途中なのですが、読み進めるのにちょっと体力がいりそうなので休憩がてらです。

決してつまらないから本をおいたというわけではありません。対談を読みながら自分自身の考えもあっちいったりこっちいったりでかなり頭を使ってる気がして休憩挟まないと読めないからです。

 

本屋で手にとって、ああ買って良かったと思ったことが「はじめに」でさっそくありましたのでご紹介を。歴史の話ではなく、対談の意義を磯田さんが書かれていました。

しかし対談本ではそうはいかない。相手に聞かれれば、嫌でも答えなくてはいけない。専門外のことにも話がおよぶ。ふだん考えないこともその場で考え、即答する。対談者どうしのぶつかりあいで、化学変化が起きて、おもしろい発想が芽生えたりするのだ。

なるほど〜と思いました。誰かと深い話をするとき予定調和でないからこそうまれる『化学変化』がときに素晴らしいものの誕生のきっかけになったりするのだなと考えさせられました。ただし、そのあとこんな文章が続きます。

もちろん、それは対談相手が、おそろしく博識で、細かいことにこだわらず寛容で、ユーモアがなけらば、そんなすばらしい化学反応は起きない。

こちらも、なるほどな〜です。片方だけが博識ならお話をちょうだいするだけになりますし、少しの知識しかもちあわせていないようならば、中身の薄っぺらいインタビュー本になりかねません。そんなことを『はじめに』から受け取りました。

まだまだ対談本の中身はこれからなのですが、この歴史のミカタを読み進めるなかで、色んな気付きが出てくると思うので、それは次の機会に…