平らかなる共病記_アラフォー満喫中

胸腺がんと向き合う30代後半の日々

次の治療のために「がん遺伝子パネル検査」

胸腺がんの“がんサバイバー”として来月で2年生となります。現在も治療は続いていて、3 回目の化学療法を行っているところです。

  1. 【終了】アブラキサン+カルボプラチン(6クール完了)
  2. 【終了】レンビマ(半年ぐらい)
  3. 【実施中】アブラキサン+カルセド(次2クール目)

(; ・`д・´)<これからもサバイブしていきたい 

ということで、1つの選択をしました。それは『がん遺伝子パネル検査』を受けることです。以前より主治医から提案されていましたが、答えが出せずにいました。しかし、先月の検査で副腎への転移がみられ、静観している場合じゃないと思い受けることにしました

検査を受けるにあたって、今回の入院中に説明を受けたりして何とな~く理解できてきました。追加で色々調べつつ自分なりにまとめてみたいと思います。毎度おなじみ偉大なる「いらすとや」の力を借りて、いざ!(=゚ω゚)ノ

僕なりのザクッとした理解はこれです。いかがでしょうか?『一人ひとりに合わせた治療方法』が見つかるなんて、夢のような検査だと思うのですが、そう簡単には、うまくいかないようです。

検査の種類によって違うのですが、患者の「がん組織」や「血液」といった検体を高性能な解析能力を持つ機械(次世代シークエンサー)にかけます。出てきた結果をもとに

( `ー´)ノ「この遺伝子変異の組み合わせにはこの薬が有効なんじゃないか?」

( ゚Д゚)「いやいや、こっちの変異に問題があるのかも?」

( ´・ω) (´・ω・) (・ω・`) (ω・` )あーでもないこーでもない

といった会話があるのかどうかはわかりませんが、おそらく専門用語がバンバン飛び交う『エキスパートパネル(専門家会議)』で議論・検討されます。その結果が主治医に共有され患者に説明が行われるという流れです。僕の場合は検査手術で採取した癌細胞(2020 年 9 月)を残していただけていたのでそれを検査に出します。

 

ただし!

検査しても 100%治療につながらない。現状では「8.1%」しかも、治療につながったとしても治癒・寛解に至るかは別問題。本当に癌治療ってやつは難しい。

(-_-メ)ヒトケタなんかに価値はない!…のでしょうか?

頭に置いておきたいのは、この割合が『現状の数字』だということです。今後、いくらでも改善されていく可能性を秘めている…といいな~。医療は日々進歩を続けています。この割合を改善していこうと医療従事者の皆様は日夜取り組まれています。期待して待ちましょう。

この「がん遺伝子パネル検査」をすることで重要なことはまだあります。次世代シークエンサーで解析された【患者の癌の遺伝子データ】は『C-CAT(シーキャット)』のデータベースに登録されるということです。(※患者の同意があった場合)

「がん遺伝子パネル検査」で重要な検討の場である「エキスパートパネル」にて「C-CAT 調査結果」が活用されます。それだけじゃありません

C-CAT データベースで管理されるデータは患者の治療支援に使われた後はただ眠っているだけではありません。審査を経た上で、データの一部が国内外の企業・病院・大学などに提供されます。そして、データは将来のがん研究や医薬品の開発などに活用されまるということです。

( ^^) _旦~~<一番いいのを頼む

ということで、お医者様、研究者の皆様、製薬会社の皆様。何卒よろしくお願い致します。

ここまで書いてきましたが、「がん遺伝子パネル検査」については❝本家のサイト❞により詳しく書いてあります。それを参考に作っているので当然ですが…もっとちゃんと知りたいって方はそちらに Go!

for-patients.c-cat.ncc.go.jp

youtu.be

gan-genome.jp

 

今更ですが、誰が「がん遺伝子パネル検査」を受けれるのかっていうと…

保険適用されるのは「固形がんの患者」
・標準治療(保険適用の治療)が終了した患者
・標準治療の終了が見込まれる
2つのいずれかの条件を満たす場合です。(自由診療のものもある)

保険の話が出たので、みんな大好きお金の話もしておきましょう!

だいたいこんな感じです。保険3割負担なら必要経費をもろもろ合わた窓口負担は20万円ぐらいなりそうです。ですが、制度を使えば実際の負担額は 10 万円以下になりそうです(※収入による)。限度額適用認定証による【限度額】は収入によって決まっていますので、収入が多い人ほど限度の幅が広いので負担額は大きくなります。

「限度額適用認定証」などはマジで助かる制度なので、民間の保険に入るのもいいですが、いざというときに国の制度もきちんと使えるように知っておくとお得でっせ。


そして、どこで検査を受けられるのかというと…全国にいくつかある病院です。

自分の家の近くにどんな病院があるのかは、国立がん研究センターが運営するこちらのサイトから探すことができます。

hospdb.ganjoho.jp

(;´д`)受けるべきか、受けないべきか、それが問題だ

となるかと思いますが、一番手っ取り早いのは信頼できる担当医を見つけて相談することだと思いますので、お悩みの方はぜひ相談してみてはどうでしょうか?まさかお医者さんが知らねーってことはないと思います。

これが最後の話題。がん遺伝のお話。

遺伝子を詳しく調べると色々なことがわかってしまうので、知りたくもないことがあるかもしれません。よって注意喚起されています。僕はせっかくなので知ろうと思います。家族が知りたいかどうかは聞いときます。

ちなみに後天的にできる癌の方があっとう的に多いそうなので、癌になったからといって何でもかんでも遺伝を疑うのは止めといた方がいい。病気のことまで親ガチャだなんだって言ったらご先祖様も草場の陰で涙しているのではないでしょうか?

遺伝性腫瘍がわかったとしても悲観せず、予防や早期発見につなげて有効活用しようと前向きにとらえることができればいいですね。生きてりゃ色々ある。

 

どえらい長文となってしまいましたが、「がん遺伝子パネル検査」のザクっとした概要を自分なりにまとめてみました。こんだけ理解できてりゃ、結果がどうであれ悲観することもなけりゃ、絶望することもないでしょう。正直なところダメで元々。ダメだったとしても医療に貢献できる。それで十分おつりがきます。

(/・ω・)/ええじゃないか (/・ω・)/ええじゃないか (/・ω・)/ええじゃないか