平らかなる共病記_アラフォー満喫中

胸腺がんと向き合う30代後半の日々

抗がん剤はちょっとお休み

今週の診察では、抗がん剤「レンビマ」を1週間お休みすることが告げられました。副作用がちょこちょこ出ているということ、 その中でも肝機能に少し障害が出ているということでした。ツイッターのフォロワーさんでレンビマを使っている方のお話を聞いていたので「僕もそうなったか」と受け止められました。 これからどう治療を続けていけるのか不安な部分もありますが、前向きにいきたいなと思います。

 

でも、正直なところ、

診察を受けて凹みました_| ̄|○ ガックリ

「もうダメかも」っていう感情は

いろんなときに染み出てきます。

画像診断でよくない結果が出たとき

抗がん剤の副作用でつらいとき

なんか体の調子が悪い時

エレベーターのドアに挟まったとき…etc。

でもそれではダメ。

まぁわかっていても出るものは出ますが…。

 

なので、根本となる「がんとの向き合い方」をしっかり持とうと思います。「がんに勝つ」「がんは治る病気だ」なんて希望あふれる言葉が世の中にはあります。 最近CMでも聞きます(9割治るみたいな…)。でも、全部が全部そうではない。やっかいな同居人となんとかやっていかないといけない人も多くいるわけです。なので、僕は「がんに負けない」 を目指していきたいと思います。

 

<ちょっと小言>

そんなことを思っていると某Yes!なクリニックの院長が自分の体験としてがんが治ったというお話をされています。それはよかったね。で終わる話なのですが、それを昼のワイドショーやスポーツ紙が取り上げて、ネットでバズって

  • 治療方法が素晴らしい
  • 自分を実験台にするのが素晴らしい

本当にこれって美談なんですか?

新型コロナの治療であれだけエビデンスがどうだと言っていたのに、エビデンスが示されていない手術方法でがんが治ったと言っていることに疑問を持たないのでしょうか?

しかも本人がツイッターで治療方法のリンクを貼っているのですが、そこに書かれているのを引用すると

本レビューで比較した治療法のほとんどが、 エビデンスの信頼性が低いかあるいは非常に低いものであった。 つまり、 得られた結果の真実性については不確かであることが多かった。 今後の研究により結果が変わる可能性が高い。

筋層非浸潤性膀胱がんに対するゲムシタビンの膀胱内注入 | Cochrane

 

とされています。つまり、 現時点では効果的と言える治療方法ではないはずなのです。 なのにこの治療法が素晴らしい!ぜひやるべきだ! みたいなことはダメでしょと思ってしまいます。 しかも医師の資格を持っている人が…

 

著名人のことを扱うメディアも影響を考えるべきです。その治療方法がきちんとしたエビデンスのあるもので、多くのがん患者の治療にいかされるものかどうかぐらいはわかって報道しているのでしょうか?僕がみたのは昼のワイドショーの発言をピックアップしたスポーツ紙のネット記事ですが、とても調べているとは思えない。

yahooに上がってるネット記事のコメントを見ると賛否両論あるようです。 ちゃんと否定的な見方もされていてよかったと思います。

 

あと、 標準治療じゃないはずなので手術代がどれぐらいかかったのかも気になるところ。保険適用されないはずなのでそうとうな金額になったはず。

(´-`).。oO(金持ちしかできねーよ)

 

まぁ、そういう人もいるんだろーなぐらいにしか見てないので、どーでもいいです。ただ、これをもってがん治療の未来は明るいと考える人はちょっと待ってくれとは思いますが…

今日のところはこんなとこで。