平らかなる共病記_アラフォー満喫中

胸腺がんと向き合う30代後半の日々

魔法の言葉「治すことができる」

抗がん剤「レンビマ」が再開になったよ。という内容のブログを書こうと思いましたが気になるニュースがあったのでそっちに注目。

 

がん10年生存率、58.9% 改善傾向続く 「治すことができる」(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

ヤフートピックスに上がっていた朝日新聞の記事です。

これの何が気になったかというと、10年生存率の改善はもちろんなのですが、タイトルに「治すことができる」 と入っている点です。

記事の中に研究班の猿木信裕・ 群馬県衛生環境研究所長のコメントが紹介されています。

「早期診断・早期治療で治すことができる部位もあるが、 乳がんのように長期に経過を見る必要がある部位もある。 定期的にがん検診を受け、 症状があればすぐに医療機関を受診してほしい」と話す。

このコメントの『早期診断・ 早期治療で治すことができる部位もあるが〜』から『 治すことができる』をタイトルにとったのだと想像できます。

確かに、早期診断・早期治療で治るがんはあるのでしょう。 ですが、 コメントに乳がんのように長期に経過を見る必要がある部位もある 。とあるように「治る」と言い切れないのが癌という病気です。

確かに「治すことができる」はキャッチーです。見た人が「おっ! 」と思って見ることでしょう。

ですが、実際の癌治療はそんな簡単なものではないはずです。治すことが難しいとなっている患者さんも多くいると思います。おそらくこれを書いた記者の方やその上司は癌患者が身近にいないかもしれないし、初めて癌に関する記事を書いたのかもしれません。そして、自分の癌が「そうそう治るものではない」 からひがんでこんなことを思うのかもしれませんが、 言葉のチョイスを考えてほしいなと思ったしだいです。

 

ちなみに毎日新聞の同じ内容の記事がコチラ

がん10年生存率58.9% 前回調査より0.6ポイント上昇 微増続く(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

魔法の言葉ははいっていませんでした。個人的にはこちらの方に好感が持てます。

皆さんはどう思いますか?