平らかなる共病記_アラフォー満喫中

胸腺がんと向き合う30代後半の日々

「がん患者」から「がんサバイバー」に!


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朝と夜はまだ少し肌寒い感がありますが、昼間はずいぶんと暖かくなってきました。実家のチューリプも”にょきっと”してきているようです。早いもので、先月18日に最後の抗がん剤を受けて1か月。(ブログの更新が止まって約2週間)色んなことがありました。

  1. がんサバイバーのオンライン座談会に参加
  2. 2ヶ月ぶりに実家に帰る
  3. 「がんサバイバー」になったと教えてもらう
  4. セカンドオピニオンを受ける

ちょっとずつ書いていこうと思います。

 

【1・オンライン座談会】

去年の8月に癌が見つかってからというもの、同じように癌になった人と話ことはなかったのですが、いわゆる『AYA世代』のオンライン座談会があるということで参加しました。僕で30代半ばなのですが、参加されている方の中には現役の学生さんがいたり、僕よりも少し上の方もいたりと年齢もバラバラ、どこに癌ができたのかもバラバラとすごく色んなお話を聞ける貴重な機会となりました。

数字の上では日本人の3人に1人が癌になるというは知っているのですが、正直なところちょっとだけですが、癌になった自分を自分で特別扱いしてしまっているところがありました。でも、全然普通のことで、いわゆる”稀によくあること”ってヤツだなと自分の中での受け止め具合が深まった気がします。

根性なしなので、こういう所に参加するのに渋るほうなのですが・・・参加してよかったです。

 

【2・2ヶ月ぶりに実家に帰る】

一人暮らしをして8年たちますが、実家まで2時間もかからないので、隔週ぐらいで実家に帰ってました。それが、コロナで帰りにくかったりで、2ヶ月も実家に帰らなかったのは30年余りで初めてのことです。

たった2ヶ月ですが特に感じたというか驚いたことが1点。駅まで向かえに来てくれた母と家に帰る前にスーパーで買い物をしていると、横に立つ母がこれまでよりも小さく見えたのです。僕もまぁ年をとりましたが、当然、両親を年もとっているわけで…癌が出来たということでずいぶん心配かけちゃってますし、これからは心配かけるようなことはしないでおこうと心に決めるしだいです。

ちなみに母本人にそのことを伝えると、実際、身長が縮んだいるのは事実のようで…なーなんだとちょっとだけ思いましたとさ ƪ(˘⌣˘)ʃ

 

【3・がんサバイバーになったぞ!】

治療が一段落したことを受けて病院の看護師さんに雑談もかねて、癌相談にのってもらってきました。がんのオンライン座談会の件も教えてくれた看護師さんで、治療中もずいぶんと不安なことなど相談にのっていただきました。

話をしている中で教えてもらったのですが、僕もどうやら「がんサバイバー」と名乗っていいようでして、知らない間にジョブチェンジ?クラスアップ?していたようです。さっきも書きましたが、特別すぎることはないので調子にのってはいけませんが、「僕がんサバイバーなんです」と何かあったときには言っときます。数少ない話のネタが増えたと思えばかなりお得ですね。

 

【4・セカンドオピニオンを受ける】

ブログでは何度か書いてきましたが、僕のなってしまった「胸腺がん」はめちゃくちゃ症例が少ない『希少がん』とよばれるもの。希少だから症状が重いとかそういうわけではなく(進行すれば症状が重くなるのはおそらくどの癌も一緒)、希少だから治療方法があまり研究されていません。

幸いなことに、今お世話になっている病院で抗がん剤治療を受けて癌がかなり小さくなっていると聞いたのですが、お世話になった先生ももしかすると片手で足りるぐらいの人しかみたことがないかもしれない癌ということで、本当に癌が良くなっているのかという一抹の不安がありました。

そこで!「セカンドオピニオン」です。お願いしたのは国立がん研究センター中央病院。こちらの病院、東京にあるのですが、なんとオンラインでの受診が可能ということでお願いしたのです。

オンライン・セカンドオピニオン | 国立がん研究センター 中央病院

今のところ「希少がんなど」を対象としているそうで、そこは運よく見てもらえることとなりました。便利な世の中になりましたね~。

ここでもまた色々なお話を聞けたのですが・・・治療は間違っていなかったこと。胸腺にある癌が治療前と後を比べると「5cmほどのこぶし大」ぐらいから「2cmほどのビー玉」ぐらいになっていること。転移してしまっていた肺の中の癌がほぼ消えていたということ。日本で最も多い症例を見ているといえる国立がん研究センターの先生をして抗がん剤の効き目が高く出て驚いているとのこと。

自分の受けた治療に自信が持ててよかったです。セカンドオピニオン保険診療ではなく4万円ほどかかったわけですが、高いお金を払ったかいはありました。

癌への心配はかなり薄まったので、あとはいかに体力を取り戻していくか!が課題です。

 

ブログを書いてない間にそんなこんなな出来事がありました。また一週間がスタート。しかももうすぐ4月!