平らかなる共病記_アラフォー満喫中

胸腺がんと向き合う30代後半の日々

癌患者として感じる新型コロナ

『ニルイダ』『ゴルイダ』と世間は感染症法の分類で騒がしいですが、本筋としては分類変えようが感染症としての【新型コロナウイルス感染症】はなくなりません。変異株に合わせた制度に変更することは必要なのでしょうが、5類に変えたところで根本解決するはずもなく、『コロナはただの風邪』だと思うことは混乱しか生まないような気がしてなりません。

この新型コロナの騒ぎを見ていると、癌とも共通する部分があると思うんですよ。

 

癌は日本では生涯で2人に1人はなる病気だと言われてますが、何歳で見つかるかは人それぞれ。80過ぎてから見つかる人もいれば、僕のように30代前半で見つかる人もいる。もちろんもっと若くて見つかる人もいる。

最近では癌のCMなどで『早期発見で治る』ということが強調されることもありますが、事実はそれだけではありません。『治療法が限られた癌もある』『再発のリスクは常にある』ということは無視されがちです。

癌を軽い病気だと思う人は少ないでしょうけど、『早く見つかったから治るんでしょ?』『治療始めてもう○か月。治ったの?』とかを悪気なく言えてしまうわけです。治っていれば良かったねですむ話かもしれませんが、それまでの関係性を破壊しかねないやり取りになることもあるようです。

結局は病院の診察室というあの個室で『残念ながら癌でした』と宣告されないと【癌という病気のヤバさ】を想像もできない人が多いのでしよう。

 

ということで、コロナの話に戻るのですか、コロナを風邪だと主張する人が一定数いる通り、普通の風邪の症状レベルですむ人が大勢います。一方で入院して治療を受けないと回復できないような人がいるのも事実です。そして、現在の医療体制、社会の仕組み、その他もろもろの制度から、手厚い治療が必要な人、さらには救えない命があることも事実なはずです。

 

ですが、健康で、コロナに感染しても『ただの風邪』レベルだった人の中には、コロナが流行る前なら当然のようにあった命がなくなっている事実には目をつぶり、自分の都合のいいようにしか考えられない人たちがいます。

経済活動を回さないといけない!もちろん、コロナの感染を抑えるために社会活動を抑制することで生活か苦しくなった人たちも大勢いるとは思います。社会活動はできる限り動かした方がいいの実際そうなのでしょう。

ですが、『コロナは茶番だ!』『ただの風邪だ!』とコロナの影響て家族をなくした人を前に言えますか?

………………もしかしたらそれを言うぐらい突き抜けた人たちかもしれないので忘れて下さい。

 

つまるところ言いたいのは、ただの風邪扱いすることで、感染症を克服することはできない!ということです。コロナは茶番だとウルサイ外野はほっといて、政治家の方々や制度づくりに関わる方にはもっと知恵を絞り出して命を救える仕組みを作って欲しいと思います。

 

そのウルサイ外野についてですが、まぁ、僕としては「人間一皮むけばそんもん」という考えがえるので、別に好きに言っとけばとしか思いません。しかしあまりにも主張が激しい場合は「うるせー!腹の中で好き勝手思ってろ」と憤慨するときはあります。

特に駅前とかで声を張り上げて『反ワクチン』や『コロナは茶番』『マスクは害悪』などなど叫んでいる方たちには、そう思うのは勝手にどうぞ。最近なら暑い中ごくろーさん。熱中症で倒れて救急車よんだり、体調崩して病院の負担増やさないでね…。

 

僕の【新型コロナウイルス感染症】に対する認識は、日本で過去最大レベルの感染対策をとっていても感染が拡大し、ウイルスも変異を繰り返し免疫を回避しまくる『相当ヤバイ病気』です。でも、ちゃんと感染対策してたら『ある程度』は防げて、治療方法も色々見つかってきています。

いつ自分が感染してしまうかわからないのですから、茶番だなんだと決めつけずに感染対策しなが日々を過ごしたいものです。

 

病院の待ち時間、思考の海に沈みながら…